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こんにちは!
下落の耐性がついてきた
『ここ屋(@Ram Tky)』よ!
昨日は3指数ともに下落をした米国市場でしたが、市場に警戒感が増しているように見えました。
週末に控えた消費者物価指数(CPI)の発表は、今後の相場を占う上で非常に重要な指標とされています。
このところ少しずつ堅調になってきた米国市場でしたから、まだまだ大きなリスクが潜伏していることを忘れてしまいそうでした。
とはいえ、上昇を期待する投資家が多い中で、市場は上昇のための地盤を固めつつあるようにも見えます。
それでは6/8の相場を振り返り、泥沼から抜け出そうとしている米国市場について解説していきましょう。
地盤を固めていると考える根拠は
記事の後半で解説しているで
6/8米国市場の値動き
昨日も連日の上昇が期待された米国市場ですが、そう簡単に上に抜けることはできませんでした。
下落の要因は、やはり金利の上昇によるところが多いのかと思いますが、まずは昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。
戻り売り待ちの多い米国市場
昨日6/8の米国市場は、マイナスからはじまるも午前中は買い圧力優勢に見えました。
しかし、午後にかけて急激に下落をし、終わってみれば3指数ともに軟調な相場となりました。
・S&P500…▲1.15%
・ダウ…▲0.81%
・NASDAQ…▲0.73%
6月に入り上昇を試す日が増えてきたように見えますが、まだまだ戻り売りの圧力は強く、今後も簡単には上抜けできないような相場に感じます。
含み損を抱えている投資家が多いってことやな
年初で▲13%も下落してるからよ!
グロースよりもバリューの下落が大きかったことにつけて、ミドルキャップの下落が大きな日となりました。
アナリストが目標株価を下げ始めたな
3%以上の長期金利では株価が耐えられない
再び3%を超えた長期金利(米10年債利回り)に、株式市場は耐えることができないようです。
やっぱり株価は長期金利次第ね!
現在の10年債利回りは株式市場の恐怖指数のような役割となっており、『金利が上がれば株価は下がる』といった逆相関の関係に戻りつつあります。
一時は相関性が高くなってたな
6/15にはFRB保有の債権の償還日を迎えますので、さらに金利が上昇する可能性もあります。
VIXからは恐怖が抜け始めたが・・・
最近のVIXを眺めると市場からは恐怖が抜け始めたように見えます。
1か月前には35までに上昇したVIXですが、徐々に落ち着きを取り戻し始めてきました。
通常であればVIXが下がれば株価は上昇するのですが、昨日の相場ではVIXと株価の両方が下がるといった状況が起きました。
不思議な現象やな
S&P500ヒートマップ
昨日のS&P500ヒートマップを眺めると、ほとんどの銘柄が下落していることがわかります。
TSLA(テスラ)やFB(メタ)、NFLX(ネットフリックス)やCRM(セールスフォース)など一部の銘柄は上昇していますが、全体的に売られた1日となりました。
特徴的だったのが、比較的大型株の下落が限定的だったことです。
一方で、アマゾンは連日の下落で▲1.48%と値を下げています。
HD(ホームデポ)やLOW(ロウズ)、WMT(ウォルマート)も続落しており、小売業にとっては厳しい相場が続きそうです。
相変わらず小売りは苦戦してるわね!
セクター別パフォーマンス
昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターのうち10セクターが下落した1日となりました。
・一般消費財…+0.49%
・通信…▲0.03%
・エネルギー…▲0.4%
・ヘルスケア…▲0.63%
・情報技術…▲1.0%
・生活必需品…▲1.12%
・不動産…▲1.39%
・金融…▲1.53%
・公益事業…▲1.75%
・資本財…▲1.91%
・素材…▲2.27%
TSLA(テスラ)の上昇に牽引された一般消費財セクターを除き、すべてが下落をしましたが、これまで底堅い値動きをしてきた素材や資本財、公益事業が大きく売られるのには少し驚きました。
泥沼から抜ける準備をしている米国市場
今年に入り大きな調整局面を迎えている米国市場ですが、反転上昇を待っている投資家は多いのではないでしょうか?
最近の相場の値動きを見ていると、上昇のための地盤を固めているようにも見えます。
ネガティブな材料が多い中で、ポジティブな面にも目を向けていきたいと思います。
大きな下落相場は一旦抜けたように見える
およそ10年といった上昇トレンドから抜けてしまった米国市場は、年初より大きな調整局面を迎えています。
S&P500は最大で▲20%近いドローダウンにより、ベアマーケット入り直前にまで追いやられてきました。
しかし、5月の最終週より風向きが変わり、大きな下落相場からは一旦抜け出したようにも見えます。
S&P500の日足チャートを眺めると、今年に入ってからの下落トレンドからは抜け出していることがわかります。
今は相場をモミモミしとるな
現在は移動平均線の下にある指数ですが、上昇のための準備にあるようにも見えます。
MACDは上を示している
トレンド転換を測る指標として利用されるMACDですが、5月末にゴールデンクロスを付けたのちに上昇トレンドに転換しています。
今はまだ基準線の下に位置していますが、あと数日もすれば上昇トレンドによってヒタヒタと株価を切り上げていく展開も見えてきます。
急激な上昇は戻り売りを呼び込むだけ
一度下落した相場が上昇するためには、いくつかの条件があります。
条件のひとつとして、売り圧力を解消されることがあげられます。
下落相場では投資家が持つマイナスのポジションが膨らみ、株価が上昇するごとに戻り売りの圧力に押し下げられてしまいます。
相場が急激に上昇してしまうと、戻り売りにプラスして売りポジションを立てる機関投資家も増えてしまうため、再び急激な下落を生む展開となってしまいます。
本当に上昇に向かう時は、下値を固めてジリジリと価格を切り上げる必要があるため、現在のような相場でこそ上を目指せる展開ではないかと感じます。
リーマンショックからの回復期を眺めても、急激に上昇した場面では売り圧力に負ける『だまし上げ』にあっています。
本当に上昇する場面では、ジリジリと下値を固めてヒタヒタと上昇していくようです。
気付いたら上昇していたって感じね!
地盤を固めているように見える米国市場は泥沼から抜けられるのか?まとめ
地盤を固めているように見える米国市場は泥沼から抜けられるのか?をまとめます。
昨日の米国市場は下落してしまいましたが、今の相場は上昇のための準備期間にも見えていると解説してきました。
とはいえ、やはり現在の市場を支配しているのはインフレであることに変わりありません。
明日に控えた消費者物価指数(CPI)の発表次第ですから、相場がどちらに変動するのか予測するだけ無駄ですかね(笑)。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。
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