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こんにちは!
一時的でも上昇を喜んでいる
『ここ屋(@Ram Tky)』よ!
昨日の米国市場は、3指数ともに上昇したリスクオン相場となりました。
午後の相場でFOMCの議事要旨が発表され、おおかたの市場予想と一致したことが好感されて買い注文が入ったようです。
とはいえ、現在の市場が置かれた状況を考えると、このまま続伸すると決めつけるにはまだ早いかと思います。
相場の格言に『買いはゆっくり売りは素早く』という言葉があります。
これからの相場展開を想像すると、まだまだ下落の要素が多い上に、買いのチャンスは今後いくらでもあると思います。
それでは5/25の米国市場の値動きを振り返り、FOMC議事要旨の内容を確認していきましょう。
記事の後半では
まだ買っちゃダメな理由も解説しとるで
5/25米国市場の値動き
最近は米国市場の下落をお伝えすることの方が多い日が続いていましたが、今日は相場の上昇をお伝えすることができて喜んでおります。(笑)
同時に一時的な上昇だとも思っていますが、まずはマーケットの値動きを確認していきます。
議事要旨発表で上昇した米3指数
昨日5/25の米国市場は、久しぶりに3指数揃って上昇するリスクオン相場となりました。
・S&P500…+0.93%
・ダウ…+0.64%
・NASDAQ…+1.54%
寄り付きより上昇をはじめた指数も、1時間が経過すると下落に転じ、午後にかけて続落していきました。
また今日も下落するのねって覚悟したわ!
しかし、14時に5月のFOMC議事要旨が発表されると一時的に売り込まれるも、その後は引けにかけて大きく上昇する展開となりました。
特に大きく反応したのはナスダックでしたが、中でも小型株の買い圧力が強かった印象です。
ハイパーグロース株は暴騰しとる
続落する長期金利はリセッションの兆候なのか
昨日の長期金利(米10年債利回り)は、最近のトレンドなりに2.76まで下落をしました。
通常、長期金利が下落すると、リスクプレミアムの増大の観念から株式市場も上昇をします。
金利と株価は逆相関の関係にあることが多いのですが、最近の相関性には少し違和感を覚えます。
昨日の記事にも書いたのですが、金利と株価の相関性が上がり同時高、同時安の現象が起きています。
違和感の正体と言うのは、現在の利回りの低下は将来的な経済の上昇に期待しているのではなく、リセッションに備えた『機関投資家の株式市場から回避』であることが考えられます。
これまでもリセッション入りする前兆として、いくつかの事例をあげてきましたが、利回りの低下もその中のひとつだということです。
利回り上昇でも株価は下がり
利回り低下ではリセッション懸念
どっちも嬉しくない未来やな
高止まりするVIXにも良い兆候が見える
すでに1ヶ月近く高水準をキープしているVIXですが、昨日更に落ち着きを取り戻そうとしているように見えました。
4月末から30付近で推移してきたVIXが、徐々に下落に転じて20付近まで落ち込むのであれば、短期的には株価の上昇が期待できると考えて良さそうです。
そのまま続伸するってワケではないのよ!
巻き戻し感が強かったヒートマップ
昨日のS&P500ヒートマップを眺めると、最近大きく売り込まれてきた銘柄ほど強く買われているように感じました。
AMZN(アマゾン)、TSLA(テスラ)、NVDA(エヌビディア)といったメガテックが大幅上昇する一方で、順調に価格を切り上げてきたヘルスケア銘柄の軟調さが見える相場となりました。
かと言って、昨日上昇した銘柄が今後も上昇するのかと言えば、一時的な上昇である以上はこれからも軟調なトレンドは続くのではないかと想像できます。
セクター別パフォーマンス
昨日のセクター別パフォーマンスを眺めると、最近のトレンドとは異なる展開が見えました。
・一般消費財…+2.67%
・エネルギー…+2.05%
・情報技術…+1.48%
・通信…+0.97%
・不動産…+0.79%
・金融…+0.77%
・資本財…0.75%
・素材…+0.32%
・生活必需品…+0.29%
・公益事業…+0.17%
・ヘルスケア…+0.05%
好調をキープしているエネルギーセクターは除外すると、売り込まれてきたセクターほど買い戻された1日となりました。
逆に、最近堅調だったヘルスケア、公益事業、生活必需品といったセクターには、大きな買い圧力は見えませんでした。
一旦の踊り場感が強いな
柔軟性が好感された5月FOMC議事要旨
昨日の場中に、5月の3-4日に開催されたFOMCの議事要旨が発表されました。
内容はこれまでにFRB要人が公表してきたことと一致していたため、市場には安堵感が広がりました。
おさらいの意味も含めて内容の確認していきます。
インフレ抑制を目的とした利上げは当面続ける
コロナショックからの経済回復を目的として行われてきた金融緩和政策により、米経済は歴史的なインフレに襲われています。
FRBは大きな目的のために3月から利上げを開始しましたが、5月に続き6月、7月も50bpの利上げを予定しているようです。
予定通りバランスシートの縮小を開始
FRBは金融引き締め策のひとつとして、バランスシートの縮小に着手することも議論してきました。
米国債と住宅ローン担保証券(MBS)の毎月の削減額を決定したことが議論されており、6月1日から8兆9000億ドル(約1130兆円)に上るバランスシートを開始することが決定しました。
こちらも以前から公表されてきた数値と一致したために、市場には安心材料として捉えられました。
インフレへの警戒感は依然として強い
FRBの最大の目的として、『雇用の安定』と『物価の安定』があります。
すでに雇用の安定は達成さてたものとして、歴史的インフレの鎮静化に向けて依然として警戒感を強めているとの議事内容に関しては、当然のものとして受け止められました。
急がれる中立金利への利上げ
中立金利とは、経済の促進と抑制の『ちょうどいい温度感』となる金利のことを指します。
特段『〇%を中立金利とする』といった決まりはありませんが、当局は現在の中立金利が2.5%付近であると捉えているようです。
年内には中立金利を目指すべきとの声が上がる中で、経済への不安を訴える意見も多分に聞かれたようです。
秋には利上げペース減速の可能性も
インフレ抑制のための利上げが急がれる中で、経済に対する警戒感も議論されたようです。
議事録には『急速な金融引き締めを行うことで、経済の見通しに対するリスクが上がるようなら、抑制的な政策スタンスが適切になる』とも記されていました。
ソフトランディングを目指しているFRBにとって、リセッションへの警戒感は重要視されていることが好感され、昨日の株価は上昇に転じた模様です。
警戒感が続く相場ではまだ買っちゃダメ
FRBによる金融引き締め策が明確になってきたことで、昨日の相場は上昇しました。
では、今後の米国市場は反転していくのであれば、もう買いあがっても良いのかと問われれば、まだ楽観視できない理由が多いように感じます。
相場を動かしている機関投資家にしてみれば、まだ下落する理由を探しているように見えるからです。
例えば、昨日のマーケット引け後にNVDA(エヌビディア)の決算発表があったのですが、ガイダンスが弱かったことが嫌気され、アフターマーケットで大きく売り込まれています。
小売りに続き半導体にも暗雲
先週のWMT(ウォルマート)やTGT(ターゲット)に代表される大手小売業者の暴落は、まだ記憶に新しいと思います。
決算発表後の下落でしたが、来期のガイダンスが弱かったことが原因でした。
サプライチェーンのひっ迫や人件費の高騰により、利益が圧迫される見通しにより来期以降の業績に不安が残る決算が嫌気されての下落でした。
これと同じように、半導体セクターにも来期以降の不透明感がまん延してしまう可能性があります。
中国のロックダウンも大きな影響を及ぼしている半導体メーカーが多い中で、半導体セクターが株式市場全体に暗い雲を落とす可能性があるようです。
エヌビディア決算に見える半導体の将来
昨日の引け後にNVDA(エヌビディア)の決算発表がありましたが、ガイダンスをミスしたことでアフターマーケットで下落しています。
昨日は+5.08%の上昇をしたエヌビディアでしたが、AHで▲6.82%下落したことで前日の買いを帳消しとしてしまいました。
これだけの下落で済むのならまだ良いのですが、今夜の相場でもエヌビディアが下落するようだと、他の半導体銘柄も連れ安となり、テック株にも飛び火があることが予想されます。
【でも買っちゃダメ!】FOMC議事要旨の安心感で上昇した米国市場まとめ
【でも買っちゃダメ!】FOMC議事要旨の安心感で上昇した米国市場をまとめます。
昨日の米国市場が上昇したことを喜んでいる人も多い中で、同時にこのまま上昇するとは思えない現実もあります。
大きく下落してきた市場に対して、そろそろ参入を検討している人も多いと思います。
いつ反転するかわからない相場ですが、もう少し下落のリスクがあるように感じる筆者は、ちょっとずつ買い向かう戦略をとることにしました。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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