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米株続落【強烈な寄り天】利上げは織り込み済みではなかった?!

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市場分析
こんなことがわかる記事

・4/21の米国市場の値動き
・主要3指数の値動きと債権利回り
・セクター別パフォーマンス
・半導体銘柄のゆくえ
・下落相場で備えるべき対策とは

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こんにちは!
下落相場に慣れてきた
『ここ屋(@Ram Tky)』よ!

4/21の米国市場は、寄り付きより一気に上昇してオープンしましたが、引けにかけて大きく下落するといった『強烈な寄り天』でした。

特に大きな指標の発表があったワケではありませんが、ここ数日分の利確が入った模様です。

FRBのパウエル議長が、ワシントンで開かれた国際通貨基金(IMF)主催のパネル討論会で、利上げに関するコメントを述べた影響があるとの声も聞かれましたが、『すでに利上げって織り込み済みじゃなかったの?!』といった印象を受けました。

それでは昨日4/21のマーケットを振り返っていきましょう。

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【強烈な寄り天】まだまだ利上げは織り込まれていなかった

出典元:Bloomberg

歴史的なインフレを制圧すべく、FRBは3月からFFレートの引き上げを開始しました。

3月はウクライナ情勢を考慮して『予想通り』の0.25%を利上げを実施しましたが、5月も引き続き利上げされることは既定路線です。

すでに利上げは織り込み済み』との見解が広まる米国市場でしたが、昨日のパウエル議長の発言により相場は大きな反応を見せました。

実際の騰落率を眺めながら、昨日1日の出来事を確認していきましょう。

3指数とも『寄り天』終日売られる展開

マーケットオープンから3指数ともに上昇をみせた昨日の米国市場でしたが、引けにかけて売り圧力が止まりませんでした。

・S&P500…▲1.46%
・Dow…▲1.06%
・NASDAQ…▲2.08%

NASDAQは+1.9%まで上昇するも、そこから引けにかけて4%も売られ、終わってみれば▲2.08%の下落でした。

債権売られセルオフの市場展開

米10年債利回りは、最近のなかでも比較的高めな2.9%を超える高水準にまで上昇しました。

一時は3%の大台に乗ろうかとの勢いで上昇した長期金利でしたが、引けにかけて少し買い戻しが入ったようです。

年初来のトレンドを見ても、まだまだ上昇が止まるようには見えません。

米日の利回りの差は大きくなる一方ですから、円安の流れも止まらないでしょうね。

リッヒ
リッヒ

日本円の価値はどこまで下がるんや

長短金利差を表すイールドカーブは、依然としてフラットニングは継続されるも、逆イールドは何とか避けられています。(米2年債利回り2.7176、米10年債利回り2.936

パウエル議長の念押し会見が相場を押し下げた?!

FRBのパウエル議長は、21日ワシントンで開かれたIMF討論会で、5月FOMCでは0.5ポイントの利上げが選択肢に入ることを示唆しました。

5月の利上げに関しては、市場予想はすでに0.5%を織り込み済みと考えられていましたが、昨日の相場では債権が売られ長期金利の上昇を助長することとなりました。

これにより株式市場では売り圧力が強まり、引けにかけて大きく下落する相場となりました。

『テック中心に大幅安』半導体に大打撃

昨日の市場は全面安となった中で、テック株が大きく売り込まれました。

ここ
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真っ赤なヒートマップも見飽きたわよ!

FB(メタプラットフォームズ)の▲6.16%、AMZN(アマゾン)▲3.70%、CRM(セールスフォース)▲4.83%、CVX(シェブロン)▲4.61%など、大きな下落が散見された1日でした。

特に半導体株は大打撃を受けており、年初来からの悪い流れを断ち切ることができなそうですね。

大打撃を受けた半導体株

・NVDA(エヌビディア)…▲6.05%
・AMD(アドバンスド・マイクロ・デバイセス)…▲4.43%
・MU(マイクロン)…▲3.12%
・QCOM(クアルコム)…▲3.01%

サポートラインを失った半導体銘柄はどこまで下落するのか

昨年末から売り圧力が止まらない半導体銘柄ですが、昨日の下落によりサポートラインを失ってしまいました。

NVDA(エヌビディア)の日足チャートを眺めると、1月から下値$210付近でサポートされてきたことがわかりますが、昨日の大幅下落によりサポートラインを割ったことで、底の見えない下落に突入してしまったかもしれません。

NVDA(エヌビディア)ホルダーの筆者としては、気が気でない展開にハラハラしてしまう毎日を送っています。(汗)

ディフェンシブ銘柄を組み込むべき?

昨日のセクター別パフォーマンスを確認すると、『全部安』の中でもディフェンシブセクターが比較的耐えていることがわかります。

・生活必需品…▲0.32%
・不動産…▲0.77%
・資本財…▲1.16%
・ヘルスケア…▲1.57%
・金融…▲1.62%
・公益事業…▲1.76%
・一般消費財…▲1.81%
・情報技術…▲2.16%
・通信…▲2.57%
・エネルギー…▲3.01%
・素材…▲3.49%

やはり利上げにより長期金利が上昇することが予想される相場では、売り圧力に耐えられるディフェンシブ銘柄を組み入れるべきなんでしょうか?

最近まで爆上げしていたエネルギーセクターの価格が足踏みしているのは、『投機マネー』が抜けてきたと指摘するアナリストもいるようです。

来週には大注目の決算発表が集結

決算シーズンも中盤に差し掛かろうとしている米国市場ですが、来週にはGAFAMを含んだ大型株の決算発表が集結しています。

来週注目の決算

4/26 GOOGL(アルファベット)
4/26 MSFT(マイクロソフト)
4/27 FB(メタ・プラットフォームズ)
4/28 AAPL(アップル)
4/28 AMZN(アマゾン)
4/29 XOM(エクソン・モービル)
4/29 CVX(シェブロン)

時価総額の大きな銘柄の決算は、指数全体への影響も大きいため、マーケット全体が注目をしています。

リッヒ
リッヒ

全部好決算を出して欲しいわ

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どこまで上がるの?政策金利

昨日の下落はパウエル議長の『5月も0.5ポイント上げます』発言によるものだとすると、今後も利上げを発言するごとに下落してしまうのでしょうか?

だとすると、あと何回利上げされるのかが気になるところですね。

そこで、市場予想は何回の利上げを見込んでいるのでしょうか?

5月は0.5ポイントの利上げがほぼ確定

5月のFOMCでは、0.5ポイントの利上げがほぼ確定しているようです。

ここ
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パウエルちゃんも言ってたわね!

95.7%が0.5ポイントを予想

6月には0.75ポイントを上げるの?

次の6月のFOMCでは、3回分の0.75ポイントの利上げがあると市場は予想しています。

6月には3回分の0.75ポイント予想が87.9%

一気に1.0%上げると予想する人もいるようです。

年内には11回分の利上げ予想?!

FFレートの引き上げは、1回につき25bpがベースとなります。

1bp(ベーシスポイント)は0.01%を示すので、25bpは0.25%となります。

利上げ回数が3回ということは、75bp=0.75%の利上げとなります。

現在の市場予想は、5月に2回、6月に3回となっていますが、年内に何回の利上げが予想されているのでしょうか?

年内に10回分の利上げを予想している人が42.3%ともっとも多く、次いで11回分の利上げ予想している人が42%もいます。

この市場予想も日々更新されており、1週間もすると『よりタカ派寄り』の意見が増えてきます。

このまま利上げ予想が過激になると、年内には3%を超えることにもなりそうです。

リッヒ
リッヒ

ハイテク株は大丈夫やろか

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米株続落【強烈な寄り天】利上げは織り込み済みではなかった?!まとめ

米株続落【強烈な寄り天】利上げは織り込み済みではなかった?!をまとめます。

まとめ

【4/21の主要3指数の値動き】
・S&P500…▲1.46%
・Dow…▲1.06%
・NASDAQ…▲2.08%
【米長期債利回り】
・債券利回りは急上昇するも押し戻された
・長期的には上昇トレンドを形成している
・イールドカーブはフラットニングを維持
【S&P500はほぼ全部安】
・大型テック中心に大幅下落
・半導体株は大打撃
・来週はGAFAMの決算に注目
・ディフェンシブ銘柄を組みれることを推奨
【政策金利の上昇予想】
・5月には0.5ポイントの上昇予想が有力
・6月には0.75ポイントの上昇予想は有力
・年内には10回以上の利上げ予想が大多数

昨日はパウェル議長の利上げ発言が、市場を押し下げる結果につながったようです。

今後も急速な利上げが予想されていますが、市場は耐えることができるのでしょうか?

ボラティリティの高い相場で平常心を保つためには、ディフェンシブ銘柄を組み入れる以外にもキャッシュポジションを高める方が良いかもしれませんね。

投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。

これからも市場の動向や投資に役立つ情報を発信していきますので、良かったらブログランキングのフォローなどもしていただけると嬉しいです。

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