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こんにちは!
相場の上昇に安心している『ここ屋』よ!
2022年に入り続落する米国市場に、落胆していた投資家も多かったのではないでしょうか?
3月にはようやく相場は反発しましたが、まだまだ上昇するには不安要素が多すぎます。
インフレ抑制のため金融引き締めが開始された米国市場は、長期金利の上昇によるイールドカーブのフラットニングがリセッションの可能性を示唆しています。
これからFRBによる利上げの加速やQT(バランスシート縮小)が予測されている中、われわれ個人投資家のとるべき道はどこにあるのでしょうか?
そこで今回の記事では、筆者の実際の資産運用を参考にして、2022年15ヶ月間の米国市場の推移と今後の予想を解説していきたいと思います。
【15ヶ月間運用実績公開】米国ETF『VOO・VIG・VONG』
今回、運用実績を公開するのは米国の代表的なETFで、大きく特徴が異なる3銘柄です。
3銘柄の値動きを把握することで、現在の米国市場のトレンドを感じることができると思います。
その3銘柄とはVOO、VIG、VONGです。
これから、この3銘柄の基本的な概要と特徴を把握した上で、実際の運用状況を見て今後の米国市場の予想を解説していきたいと思います。
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要
米国ETF『VOO・VIG・VONG』の概要(2022.3.26現在)です。
ちなみにこの3銘柄は、実際に筆者本人と家族の2020年度にNISA口座で購入した銘柄です。
ティッカー | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
名称 | Vanguard S&P500 ETF | Vanguard Dividend Appreciation ETF | Vanguard ussell1000 Growth |
運用会社 | バンガード | バンガード | バンガード |
設立日 | 2010/09/09 | 2006/04/27 | 2010/09/22 |
ベンチマーク | S&P500 指数 | ナスダック 米国ディビデンド アチーバーズ セレクト指数 | ラッセル1000 グロース インデックス |
純資産総額 | $291.325B | $66.379B | $7.696B |
経費率 | 0.03% | 0.06% | 0.08% |
配当利回り | 1.32% | 1.71% | 0.65% |
直近の株価上昇により、3銘柄とも配当利回りが下落していますね。
VOO・VIG・VONGのベンチマークと特徴
それぞれのベンチマークと特徴を、簡単に解説していきます。
ベンチマークは【S&P500】
米国の株式市場に上場している大型株500銘柄の時価総額加重平均指数。
およそ500銘柄で、時価総額は米国に上場している約4,000株の8割を占める。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、Tesla、Alphabet(Google)。
米国全体の株価指数と言っても過言ではない。
SPYとIVVは同じS&P500がベンチマーク。
実際に米国株式全体をベンチマークとするVTIとは、ほぼ同等の値動きをする。
VTIについて詳しくはこちらの記事
ベーシックかつ
世界最高峰のベンチマークよ!
ベンチマークは【ナスダック米国ディビデンド・アチーバーズ・セレクト指数】
10年以上連続増配実績を持つ銘柄で構成される。(REITは除く)
連続増配株を集めているわりに、近年の分配金率は低くVOOとそれほど変わらない。
増配株を集めているだけあって、比較的大型バリュー株が中心。
比較的ディフェンシブ銘柄が多め。
NASDAQと名前についているが、NASDAQ市場に限った銘柄ではない。
構成銘柄上位は、Home Depot、JPMorgan、J&J、P&G、Microsoft、Walmart、VISA
地味やけど底堅い
バリュー株寄りのETFやな
ベンチマークは【ラッセル1000グロース・インデックス】
ラッセル1000(大型株)のうちのグロース株で構成される。
グロース銘柄中心のため、上昇相場ではリターンはS&P500を凌ぐ。
景気敏感株を多く含むので、下落局面ではディフェンス力は低め。
構成銘柄上位は、Apple、Microsoft、Amazon、tesla、NVIDIA
個人投資家が好きそうな
グロース株ETFよ!
VOO・VIG・VONGの過去リターン
前項の特徴を踏まえた上で、過去リターンを見ていきましょう。
まずは、Bloombergから引用したリターン率です。
リターン | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
年初来 | -4.37% | -5.21% | -9.56% |
1年 | 17.76% | 13.80% | 16.93% |
3年 | 19.49% | 16.71% | 23.78% |
5年 | 16.17% | 14.71% | 20.82% |
3銘柄とも年初来はマイナスリターンですが、グロース株を多く含むVONGがもっとも大きく下落しています。
一方で、VIGの値動きはマイルドで配当込みでのパフォーマンスが期待されます。
全体的にはVOOが安定したパフォーマンスを見せていますね。
VOO・VIG・VONGの運用実績【15ヶ月間】
筆者本人と奥さんの2020年度のNISA口座、娘のジュニアNISA口座での運用実績です。
それぞれ、2020年の12月中旬から下旬の購入ですので、実質15ヶ月間程度の運用利回りとなります。
この間、分配金も出ていますが、ETFは分配金自動再投資ができないので、キャピタルゲインのみの実績です。
VOO運用実績(15ヶ月間)
15ヶ月間の運用実績は、なんとかプラスを維持しています。
ドルベースで+22.57%、円ベースで+41.66%の上昇でした。
先月比ではドルベース+8.34%の上昇です。
ドル高の恩恵で円ベースの
含み益で助かっとる
為替リスクはプラスにも働くのよ!
VIG運用実績(15ヶ月間)
15ヶ月間での運用実績はドルベースで+15.78%、円ベースで+35.79%の上昇でした。
先月比ではドルベースで+5.53%の上昇です。
小幅と言えどもバリューも上昇や
VONG運用実績(15ヶ月間)
15ヶ月間での運用実績は、ドルベースで+17.38%、円ベースで+35.66%の上昇でした。
先月比ではドルベースで+9.19%の上昇です。
3銘柄の中ではもっとも
上昇幅が大きかったわ!
為替によるリターン
円ベースでのリターンが大きいのは、2020年の年末が円高だったため円安傾向に進む現在は、為替リターンも受け取ることができます。
こちらの日本円表示は、購入時の為替に手数料を加えた単価(日本円)が反映されています。
しかし、実際には事前に『お得なドル転方法』でドル転していますので、もう少しリターンは大きいはずです。
SBI証券は米国ETFの定期買付ができ米国株の取扱数も豊富ですので、米国株投資をはじめる人におすすめなネット証券です。
VOO・VIG・VONGのリターン推移
VOO・VIG・VONGのリターン推移を見てみます。
筆者がこちらの3銘柄の比較記事を書いたのが、2021年4月(4ヶ月間実績)からですので、直近12ヶ月の比較となります。
リターン (ドルベース) | VOO | VIG | VONG |
---|---|---|---|
4ヶ月(4月末) | 12.44% | 8.82% | 10.47% |
5ヶ月(5月末) | 12.36% | 10.40% | 7.10% |
6ヶ月(6月末) | 15.48% | 9.32% | 14.42% |
7ヵ月(7月末) | 19.11% | 13.86% | 20.87% |
8ヶ月(8月末) | 21.54% | 15.89% | 22.39% |
9ヶ月(9月末) | 20.61% | 13.03% | 22.38% |
10ヶ月(10月末) | 22.71% | 17.11% | 23.60% |
11ヶ月(11月末) | 26.86% | 19.75% | 29.23% |
12ヶ月(12月末) | 26.65% | 19.93% | 28.77% |
13ヶ月(1月末) | 17.40% | 13.13% | 12.40% |
14ヶ月(2月末) | 14.23% | 10.25% | 8.19% |
15ヶ月(3月末) | 22.57% | 15.78% | 17.38% |
15ヶ月間リターンを眺めると3銘柄とも2021年は大きく上昇しましたが、2022年に入り調整局面を迎えていることがわかります。
S&P500のVOOは、2021年12月の高値から10%以上下落する場面もありましたが、3月には下落の半分ほど戻しています。
バリュー株中心のVIGは、3銘柄の中ではもっとも小さい下落でしたが、株価の戻りも小幅でした。
2021年は好調だったグロース株のVONGでしたが、NASDAQ同様に高値から▲20%以上の下落(ベアマーケット入り)した後に大きく反発しています。
上昇相場に強く下落相場に弱いグロース株のリスクの大きさが浮き彫りになりました。
VOO・VIG・VONGの値動きに見える米国市場の見通し
VOO・VIG・VONGの値動きに注視することで、今後の米国市場の予想をしていきます。
VOOを市場全体の平均と考えるであれば、VONGはオフェンシブ銘柄(ハイリスク・ハイリターン)、VIGはディフェンシブ銘柄(ローリスク・ローリターン)と捉えることができます。
そして、その特徴がもたらす相関性は以下のようになります。
・米国市場全体が金融相場の時は、VONG(グロース株)がもっともリターン率がいい。
・業績相場がはじまると、VIG(バリュー株)がもっともリターン率がいい。
・市場平均のVOOは常に値動きが安定している
当たり前な理論で単純な相関性ですが、過去実績がハッキリと物語っています。
過去チャートでそれを確認し、2022年の見通しを予想してみましょう。
VOO・VIG・VONGのチャート比較
VOO・VIG・VONGのチャートを比較することで、これまでの上昇相場と直近のグロース株の成長度合いを確認してみましょう。
こちらが、直近1年のチャート比較です。
グロースETFのVONG(青)はボラティリティが高く、下落も大きい反面で上昇も大きいことがわかります。
直近1年ではVOO(赤)のパフォーマンスがもっとも良いのですが、最高値に戻すまではまだ時間がかかりそうです。
バリュー株中心のVIG(緑)はマイルドな値動きがゆえに、下落幅が小さいといったメリットがありますが相場の反発の影響も小さいようです。
今後も利上げやバランスシートの縮小が予定されているので、グロース中心のVONGは軟調が予想されていますが、反発を狙うグロース株投資には向いています。
グロース株のターン来たんちゃう?
まだこれから下落する可能性もあるわ!
次に、年初来のチャート比較です。
VOO(▲4.7%)とVIG(▲5.6%)はともに、もう少しで年初の株価に戻せそうですが、VONG(▲9.7%)はまだ2桁に近い下落をしています。
ウクライナ情勢は織り込み済みと言われる米国市場ですが、エネルギーの需給バランスが崩れた影響は相場に大きな爪痕を残しています。
グロース株にとっては
まだまだ油断できない相場が続くの!
年初来リターンの推移による今後の米国市場予想
2022年の市場が開始してから3ヶ月ほど経過しましたが、今後の相場を予想をしてみます。
独断と偏見だから
参考程度にしとくのよ!
2021年まで堅調だったセクターは、エネルギーセクター、情報技術セクターなどで、実際にS&P500のリターンを超える40%~60%もの上昇を見せています。
2022年はそう簡単な相場ではなさそうですが、S&P500銘柄の年初来ヒートマップを見てみます。
ハイテク株は下落を示す赤が目立ちますが、エネルギー株は大きく上昇しており、素材セクターや公益事業セクターも持ちこたえている方です。
S&P500指数が▼4.7%、NASDAQ100指数が▼9.7%もの下落をしている中、銘柄によってはさらなる下落をしています。
決算をミスしたFB(メタプラットフォームズ)やPYPL(ペイパル)、HD(ホームデポ)などは、昨今の下落相場に拍車をかけ株価暴落をしています。
一方で、ファンダメンタル的に好材料の多いBRKーB(バークシャーハサウェイ)は+19.99%、ABBV(アッヴィ)は+19.15%、BMY(ブリストルマイヤーズ)は+17.53%など、大きく上昇している銘柄もあります。
現在の相場を眺めると、PERが低く(割安株)かつ好決算を出している銘柄が買われているようです。
もちろん、原油高の影響を受けるエネルギー株の上昇は、ウクライナ情勢の不安定が続く限り今後も継続して上昇が見込めます。
個人的に筆者が注目している銘柄をピックアップしておきます。
(それぞれの解説記事のリンクを貼っておきます)
現在は、下落の大きかった銘柄が大きく反発している状況ですが、今後は実績を出せている企業に注目する必要があります。
とはいえ、個別株は予想するのが難しいと思うなら、バリュー株にまとめて投資できるバリューETFが安心できるかも知れません。
エネルギー株についても個別株のリスクを背負うことなく、セクター全体に投資できるエネルギーETFが安心できますね。
2022年は米国市場はリセッション入りする?
2022年はリセッション(景気後退局面)入りが不安視されています。
原因はイールドカーブのフラットニングです。
イールドカーブとは米国債利回り(2年と10年)の差のことを示し、現在はすでに利回りの差はわずかとされています。
1年前に比べればフラットニングは明らかで、今にも長短金利差は逆転してしまいそうです。
すでに3年債までは10年債の利回りを超えてしまっています。
これまでは長短金利差が逆転した少し後には、リセッションが起きています。
リセッション入りすれば消費は冷え込み、市場は大幅に下落します。
過去の経験則から言えば、長短金利差逆転した時期より半年から1年あまりでリセッション入りしています。
今回のフラットニングがリセッションにつながらない可能性もありますが、警戒する必要はありそうです。
VOO・VIG・VONG 15ヶ月間運用実績公開:まとめ
VOO・VIG・VONGの 15ヶ月間運用実績を公開して、今後の米国市場の予想を立ててみました。
市場に利上げが織り込まれる中で、債券利回りの上昇が懸念されています。
米経済は非常に強いと言われていますが、インフレによる消費低迷も問題視されています。
リセッション入りの可能性がある以上、暴落に備えたアセットアロケーションに移行しておく必要がありそうです。
とはいえ、不確実な市場のリターンを拾うのであればコツコツとインデックスを買いますと共に、キャッシュポジションをあげておくことが安心につながりそうです。
投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。
最後まで読んでくれてありがとう!
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