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こんにちは!
こんな日を待ち望んでいた
『ここ屋(@Ram Tky)』よ!
昨日の米国市場は、先週までの下落はどこへやらと思うほどの上昇をしました。
足元のインフレや利上げを鑑みれば、ベアマーケット中のブルとラップである可能性が高いのですが、反転への大きな一歩となる可能性も感じています。
とはいえ、大きな材料があるわけでもなく上昇した相場では、今後のブルマーケットに期待を持てるほどではありません。
いつになったら本当の上昇相場が訪れるんでしょうね。
そこで今回の記事では、6/21の相場を振り返り本当の上昇相場に転じるのはいつ?について解説していきます。
記事の後半では今後の相場観
について解説しているで
6/21米国市場の値動き
昨日の米国市場の上昇は、一時的と考えるのが妥当だとは思いますが、ひとまず昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。
大きく上昇した米主要3指数
昨日6/21の米国市場は、3指数とも2%以上の上昇をしました。
これほどの上昇をしたのは、5月の末以来の4週間ぶりのことですかね。
このまま高値まで戻ってしまえばいいのよ!
・S&P500…+2.37%
・ダウ…+2.19%
・NASDAQ…+2.50%
マーケットオープンより3指数ともに上昇をはじめ、1時間半ほど経過するとナスダックは+3.3%、S&P500が+2.7%をつけるまでに高騰していきました。
その後は売り圧力に負けて、引けにかけて上げ幅は限定的になりました。
久々に爽快な上げ相場やったな
明日以降にも期待がかかるわね!
全体的に上昇した相場の中で、大型株がよく買われミドルキャップの上げ幅が限定的でした。
ハイパーグロース株は爆上げしとるで
【長期金利下落】投資家の資金は債券市場から株式市場へ
大きく上昇をした昨日の株式市場ですが、債券が売られることで長期金利(米10年債利回り)も上昇をしました。
通常は逆相関にある長期金利だけど
債券市場に流れた資金が株式市場に戻ってきたのね!
依然として3.3%近い高水準にある長期金利ですが、3%を超える利回りに株式市場が慣れてきたようです。
債券利回りはまだまだ上昇しそうやな
それでも30を切ることができなかったVIX
これだけ株式市場が上昇したにもかかわらず、VIX(S&P500恐怖指数)は30以下に割り込むことはありませんでした。
日中には30を切る場面もあったのですが、引けにかけて再び30を超える水準にまで上昇しました。
やはり昨日の上げ相場は、一時的なのではないかと市場は判断しているようです。
20を割り込むのはいつになるのやら
S&P500ヒートマップ
昨日のS&P500ヒートマップを眺めると、ほぼすべての銘柄が上昇したようです。
特に、先週に大きく売り込まれてきた大型株ほど強い買戻しが入り、エネルギー株も大きく上昇しています。
ショートカバーが多かったんやろな
TSLA(テスラ)はリセッションに備えて、今後3ヶ月で固定給従業員の給与を10%削減することを発表したことが好感されて、昨日のような上昇につながりました。上海のロックダウンによる生産台数の伸び悩みが、来期の決算にどう影響するのかが心配されます。
一方でMETA(メタ)は、ほとんどの銘柄が上昇する中で▲4.09%といった大きな下落をしています。
他にも、ディズニーやネットフリックスなどのエンタメ株も、売られています。
小売りも反発してたわね!
セクター別パフォーマンス
昨日のセクター別パフォーマンスは、11セクターの全てが上昇をした嬉しい1日となりました。
・エネルギー…+4.32%
・一般消費財…+2.8%
・生活必需品…+2.53%
・情報技術…+2.52%
・ヘルスケア…+2.35%
・通信…+2.24%
・金融…+2.1%
・不動産…+2.04%
・資本財…+1.73%
・公益事業…+1.59%
・素材…+1.07%
特に先週大きく下落していたエネルギーセクターは反発して、1日で4%以上もの上昇をしています。
原油価格も上昇したからな
バイデン大統領がガソリン税を一時撤廃することを表明したことが影響したのでしょうかね?これに関しては議会承認を通過するかは怪しい法案ですから、中間選挙を意識した戦略的なトークなのではと考えられます。
昨日のようなリスクオン相場でも、生活必需品セクターとヘルスケアセクターは堅調な上昇を見せていますね。
中期的な相場に備えるなら
ディフェンシブセクターへの投資も
そろそろ検討した方がいいわね!
本当の上昇相場になるのはいつ?
昨日は上昇した米国市場ですが、みなさんもご存じの通り半年ほど下落トレンドが続いています。
下落の要因はいくつかありますが、相場が反転上昇するにはいつ頃になるのでしょうか?
(確実性があるものではありませんのでエンタメ程度に聞き流してください)
インフレの終息が鍵を握る
今の相場が下落しているもっとも大きな要因はインフレです。
インフレにより企業業績は伸び悩み、物価の安定を目指すFRBは政策金利を上昇させ、経済の過熱にブレーキをかけます。
昨年の夏あたりから上昇をはじめた米インフレ率ですが、これが鎮静化しないことには株価の上昇は見込めないでしょう。
FRBは年内のFFレートを3.4%を水準としているようですが、これではまだインフレの抑制には程遠い水準かと考えています。
恐らく政策金利がインフレ率を上回るまでは、インフレの抑制は達成できないと思います。
FRB要人の発言やFedWatchの予想などでは、このようなドットプロットや利上げ予想を目にすることが多いと思いますが、これを真に受けると痛い目を見ます。
FRBは世界の経済を左右させるほどの影響力を持っています。
そんなFRBがはじめから急激な利上げを発表すれば、世界の経済は大混乱を起こすでしょう。
これを避けるために、少しずつ市場に織り込んでいく必要があるため、今のところFFレートは2023年中には3.75%と設定しています。
実際には5%以上といった急速な利上げペースに変わってくるはずです。
そのあたりを総合的に判断すると、インフレの鎮静化は2023年末まで時間を要すると考えています。
原油価格の低下がインフレ低下の入り口
昨年8月のジャクソンホール会議で、パウエル議長は『インフレは一時的』と楽観視していました。
市場を混乱させないためのサービストークだっとともとれますが、実際にインフレを高止まりさせてしまったのは、原油価格の高騰でしょうね。
2月末にロシアがウクライナに侵攻したことで原油価格は高騰し、企業業績を圧迫しています。
またガソリン価格も上昇したことで、消費者の購買力を低下させ景気そのものも冷やしてしまっています。
ウクライナ戦争の終結が見えない中で、原油価格の低下が始まらないことには、インフレの抑制は難しいかと考えています。
サプライチェーンの正常化と中国経済の復活
インフレの高止まりの要因のひとつに、サプライチェーンのひっ迫があげられます。
足元では深刻な人手不足が問題視される中で、人件費の高騰がインフレを促進しています。
特に生産拠点を中国に置く企業に関しては、『ゼロコロナ政策』に基づいたロックダウンが大打撃を与える中で、中国経済そのものにも大きな影響を与えています。
中国では失業率の低下が深刻な問題となり、GDPも押し下げている状況です。
パンデミック中でも米経済を支えてきた輸出セクターも、最大の貿易相手である中国がリセッションに突入してしまえば、持ちこたえることができなくなります。
今の中国当局に期待することはできなそうですが、秋に開催される党大会までは大幅な経済支援はないと考えて間違いなさそうですね。
結局年内には上昇に転じない
完全な個人的な見解となりますが、米国市場は2022年の年内には上昇相場に転じないと考えています。
インフレ、利上げ、リセッションなどのキーワードを見る限りでも、今の米国市場を眺めてもこれを打ち消すほどの好材料は見当たりません。
高値から▲20%もの下落をしている米国市場ですが、年内に高値更新することは相当難しい状況と言えそうです。
米国市場に本当の上昇相場に転じるのはいつ?年内には無理な3つの理由まとめ
米国市場に本当の上昇相場に転じるのはいつ?年内には無理な3つの理由をまとめます。
昨日の米国市場は一旦の高騰を見せましたが、足元の経済指標を眺めるとこのまま上昇相場に転じることは考えにくいと感じています。
半年にわたる下落トレンドから抜けるには、好材料が見当たらない状況です。
インフレの鎮静化と利上げの鈍化がみられるまでは、本当の上昇相場にはならないと考えています。
昨日のような一時的な上昇は『ブルトラップ』であると考える方が自然でしょうね。
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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