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こんにちは!
今週も上昇の週になってほしい
『ここ屋(@Ram Tky)』よ!
先週の上昇で長い下落トレンドを抜けたかに見えた米国市場でしたが、昨日は一転して下落の1日となりました。
先週の上昇で底をついたと予想するアナリストもいましたが、さらに下値を掘り下げる展開は避けたいところです。
とはいえ、インフレの鎮静化はまだ先になりそうな上に、景気が強いと見えれば利上げには追い風になりそうな状況です。
昨日発表された米ISM製造業景気指数(5月)は、利上げ観測を強めるには十分な指標となりました。
それでは6/1の米国市場の値動きを振り返り、先日発表されたISM製造業景気指数(5月)について確認していきましょう。
記事の後半では5月の
ISM製造業景気指数も解説しとるで
6/1米国市場の値動き
今週の米国市場は5/30の月曜日がお休み(メモリアルデー)だったため、昨日で2営業日目となりました。
先週に続いて今週もプラスで終えることができるかに注目が集まっていますが、そのためにも重要な1日でした。
では早速、昨日のマーケットの値動きを振り返っていきましょう。
寄り天から下落するも買い戻しの入った米国市場
昨日6/1の米国市場は、3指数ともプラスでオープンするも最終的には下落した1日となりました。
・S&P500…▲0.64%
・ダウ…▲0.54%
・NASDAQ…▲0.73%
寄り付きより強い買い圧力が強く上昇相場を予感させるマーケットでしたが、徐々に売りを呼び午前中には▲1.5%近くまで売り込まれる場面もありました。
引けにかけて買い戻しが入り、プラ転まで視野に入りましたがラスト10分で大きく下落して1日の相場を終えました。
寄り付きのナスダックは+1.2%を超えていたのよ!
バリュー、グロースともに全体的な下落の1日となりました。
下げ幅も限定的になってきたな
【長期金利上昇】早速QTの影響か?
昨日の長期金利(米10年債利回り)は、一時3%にも届きそうなほどの上昇をしました。
先週までは2.7%台で落ち着いていた金利も、今週に入り急激な上昇を見せているため、株式市場にも緊張感が広がっています。
債権投資家がリスクオフで売っとるんやな
昨日からQT(バランスシートの縮小)が開始されました。
縮小と言っても売却を推し進めるのではなく、期限を迎えた債権に対して再買い付けを行わないといったパッシブな縮小方法ですが、債券市場から資金が抜けることに変わりないため、債券トレーダーたちもリスクオフになったのでしょうか。
VIX下落で市場から恐怖が抜けてきたように見える
5月は高止まりしていたS&P500恐怖指数のVIXは、26を切るまでに下げてきました。
5日間のチャートを見ても、株式市場から恐怖が抜けてきたことがわかります。
インフレ懸念が和らいできたようね!
VIXが20付近まで下がってくれば、株価は本格的に上昇していけると思います。
S&P500ヒートマップ
昨日のS&P500ヒートマップを眺めると、エネルギー以外のほとんどが下落する相場となりました。
一部の銘柄は決算発表などで上昇もしていますが、先週の上昇を利確したような銘柄の下落が目立ちました。
昨日のような全体的に下落する相場では、決算や業績など不安視される材料が多い銘柄ほど大きく下落する傾向があります。
一方で、好決算を発表したCRM(セールスフォース)は+9.88%と上昇し、バフェットが投資したことで注目を浴びたHPQ(ヒューレットパッカード)が+3.68%と上昇しています。
セクター別パフォーマンス
昨日のセクター別パフォーマンスは、エネルギーセクター以外の10銘柄が下落しました。
・エネルギー…+1.41%
・公益事業…▲0.27%
・情報技術…▲0.41%
・素材…▲0.58%
・資本財…▲0.61%
・通信…▲0.62%
・一般消費財…▲0.87%
・不動産…▲1.13%
・金融…▲1.23%
・ヘルスケア…▲1.4%
・生活必需品…▲1.44%
昨日の相場の下落は、利上げ観測が強まったことが理由に見えるのに、ディフェンシブセクターほど大きな下落をしているのが不思議に思えます。
それにしても公益事業は地味に強いな
ISM製造業景気指数(5月)は利上げの追い風に
6/1に米ISM製造業景気指数(5月)が発表されました。
米国の景気はまだ強いことがわかり、利上げ観測が高まったことで昨日の株価が下落しました。
では、ISM製造業景気指数の内容について見ていきましょう。
5月の米ISM製造業景気指数
まずは、昨日発表された5月のISM製造業景気指数について、結果を確認していきましょう。
50を超えると景気は強いとされるISM製造業景気指数ですが、鈍化傾向にあったことで景気後退の懸念が広がっていましたが、前月より上昇したことで景気はまだ強いと見えます。
【新規受注】
結果55.1(前月53.5)
高止まりするインフレと金利の上昇により、今後の経済活動は停滞すると考えられていましたが、新規受注が伸びていることから、今後の経済活動の見通しも明るいと好感されました。
【供給業者納入】
結果65.7(前月67.2)
50を超えると遅れを示すとされる供給業者納入についても、前月よりも減少したことからサプライチェーンの混乱が解消されつつあると判断できます。
【受注残】
結果58.7(前月56.0)
前月よりも上昇しており、今後の受注の見通しも悪くないことが見て取れます。
インフレにより消費が冷え込む恐れがありましたが、まだ消費者の需要も強いようです。
【仕入れ価格】
結果82.2(前月84.6)
まだまだ高い水準ですが、前月より低下していることでインフレがピークを迎えたことを示唆しています。
とはいえ、エネルギー価格が下落しないことには、従来の水準にまでは戻らないと考えられます。
【雇用指数】
結果49.6(前月50.9)
50を割り込んだのは昨年の8月以来のことです。
製造業は労働者の確保に苦労しているようで、3月末時点の求人件数は集計開始後で最高を記録しています。
労働者不足は解消されんな
利上げ予想が再びタカ派に
今の株価に最も影響の大きなものはFRBによる利上げです。
インフレや地政学リスクなども、結局は利上げのペースや幅に影響する要因となりますが、直接的に影響するFFレートによって相場が左右されていると言っても過言ではありません。
一時は景気減速を嫌気して利上げスピードを緩める報道などもありましたが、ここにきて再びタカ派胃炎も増えてきたようです。
では、その利上げ予想は現段階で、どこまで織り込まれているのでしょうか?
複数回の50bpアップが妥当
そもそもFRBが利上げを急いでいる理由は、歴史的に高騰してしまったインフレの鎮圧のためです。
米中央銀行のFRBの2大使命は、『雇用の最大化』と『物価の安定』です。
雇用の最大化が達成された今、物価の安定に全力を注ぐことが求められています。
8%を超えるインフレ率を抑えるためには、50bp(0.5%)の利上げを複数回にわたり実施することが妥当だと判断されています。
実際に、パウエル議長もFRBのメンバーも同様のコメントをしています。
市場予想は、複数回とは具体的に『3回以上』であると織り込んでいます。
5月に続き6月、7月までは50bpアップさせるのは確定的ですが、9月のFOMCでも50bpの利上げも可能性が上がってきています。
急速な利上げは景気の腰折れ要因に
コロナショックからの回復のために、これまで米政府やFRBは金融政策を打ち立ててきました。
おかげで雇用や経済の回復は順調かに見えましたが、副作用として高水準なインフレが起きました。
今度はインフレ抑制のために利上げを急いでいるのですが、急速な利上げは景気の腰折れ要因になります。
インフレと景気後退が同時にやってくる『スタグフレーション』だけは避けたいと、パウエル議長も考えているようですね。
しきりにソフトランディングって言ってるわね!
胴体着陸だけは避けて欲しいわ
【思いのほか景気の良かったISM景気指数】米国市場にとっては利上げの追い風に まとめ
【思いのほか景気の良かったISM景気指数】米国市場にとっては利上げの追い風にをまとめます。
昨日の米国市場は、ISM製造業景気指数の発表などを受けて、3指数ともにマイナスとなりました。
景気後退懸念とインフレ懸念が渦巻く市場の中で、株式市場も不安定な状況下にあります。
ニュースひとつで上にも下にも大きく動くボラティリティの高い状況ですから、株価に一喜一憂することなく、気長に経済の成長を見届けるくらいのスタンスがいいかも知れませんね。
ちなみに筆者はコツコツと安値になった銘柄を少額ずつ拾っています。
もう少し下げたら買い増しを考えとる
投資は自分のリスク許容度を理解して、自己責任、自己判断でお願いします。
最後まで読んでくれてありがとう!
レッツ エンジョイ ライフ!
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