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こんにちは!
キャッシュポジション高めてる
『ここ屋』よ!
8月27日に米国のワイオミング州でジャクソンホール会議が行われました。
かねてから暴落の危険視されていた会議でしたが、パウエル議長のファインプレーにより市場の下落を避けることができました。
しかし、テーパリングや長期金利の上昇はいつか来ることに変わりありません。
テーパリング開始はいつ来るのか、またテーパリング開始時には市場は暴落するのでしょうか?
そこで今回の記事では、ジャクソンホール会議後の投資戦略について解説していきたいと思います。
ジャクソンホール会議の要点
2021年のジャクソンホール会議は、当初予定していた3日間の対面式から直前にオンライン会議に変更されて9/27に実施されました。
ジャクソンホール会議とは
ジャクソンホール会議は、毎年アメリカで行われるシンポジウムのことです。
米国のカンザスシティ連邦準備銀行が主催する、ワイオミング州のジャクソンホールで毎年8月に開催される経済政策シンポジウムのこと。
FRBのパウエル議長をはじめ、各国中央銀行の要人や経済学者らが出席する世界的な経済会議。
主に世界経済や金融政策について議論される。
今回のジャクソンホール会議の要点
今回のジャクソンホール会議でFRBのパウエル議長が発信した内容の要点をまとめてみました。
この中でも株式市場に大きな影響を及ぼす重要なコメントを抜粋して解説します。
FRBの使命である『雇用の最大化』の確認は終わっていない
FRBの主な使命は『雇用の最大化』と『物価の安定』です。
物価の安定に関しては『インフレの目標は達成済み』のコメントからわかるように、すでにFRBとしては目線からは外れています。
もうひとつの『雇用の最大化』に関しては、『雇用の最大化は進捗が見られる』のコメントに裏にある意味は『雇用の最大化の確認は終わっていない』と読み取ることができます。
8月に発表された米雇用統計(7月)が強い数字であったものの、黒人やヒスパニック系の失業率に対しては、まだ上昇の余地がありコロナ前には届いていない状況です。
もう少し確認したいってワケね!
しかしながら、米国市場の景気回復が順調であることから、8月の雇用統計の結果が強いことが予想されます。
年内のテーパリング開始はほぼ確定的
ハト派で知られるパウエル議長は、各所から聞かれた『テーパリングは開始すべきである』という声を振り払って、ここまでテーパリングに関する発言には一貫して慎重な態度を示していました。
そのパウエル氏が『年内のテーパリングが適切』とコメントしたことから、このままの状況であれば年内のテーパリング開始はほほ確定的だと思います。
2022年に利上げしない可能性もある
今回のジャクソンホール会議でもっとも重要と思われるコメントとして『テーパーと利上げの時期は無縁』『利上げに関してはこれまで以上に厳しい合格基準を設ける』ということです。
ジャクソンホール会議が開催される前の大方の予想は、以下のようなスケジュールでした。
・2021年の年末からテーパリング開始
・2022年半ばで(半年ほどかけて)テーパーの完了
・テーパーの完了と共に利上げの開始(2022年後半)
しかし、パウエル議長のコメントはこの予想を覆すハト的な発言でした。
テーパー終了が2022年中盤だとしても、すぐには利上げをしないと読み取ることができることから、投資家にとっては『ありがたい時期』が続くということになります。
ゼロ金利政策を終了して利上げに踏み切れば、株式市場にとって大きな打撃となります。 金利が上がることでハイテク株などの『リスクプレミアム』が減少することから、株式市場からお金が流出することになります。 リスクの大きな株式にお金を入れるよりも、リスクの低い長期国債などで十分といった投資家が増えるからです。
ハイリスクの必要が
なくなるワケやな
テーパリング開始はFOMCで発表される
年間に8回開催されるFOMCですが、2021年については残り9月、11月、12月に開催されます。
テーパリング開始はFOMCで発表されるでしょうから、この3回のうちどこかで発表されるはずです。
いつかはテーパリングを開始しなければならないことは誰もが承知しているため、市場にはすでに織り込み済みと言われていますが、実際にテーパリング開始の発言があれば少なからず相場はギクシャクするはずです。
では、どこで発表される可能性がもっとも高いのでしょうか?
テーパリングの発表は11月のFOMCがもっとも可能性が高い
FRBのパウエル議長は、ジャクソンホール会議で年内のテーパー開始が適切とのコメントを出しています。
ハト派のパウエル氏がこのような発言をしたとなると、今後変更されるのは考えにくいと思われます。
また、12月のFOMCは14~15日で開催予定ですが、米国ではクリスマスシーズンにバッドニュースを出すようなことはしないようです。
このような背景から、テーパリングの発表は11/2~3のFOMCがもっとも有力視されています。
9月の雇用統計次第では市場は荒れる可能性もある
今回のジャクソンホール会議で『年内のテーパリングが適切』とコメントされたことから、大方の予想は11月のFOMCでの発表です。
12月の年末に近い日程で、発表から利上げを実行するには窮屈すぎるからといった理由です。
しかし、9/21~22で行われるFOMCでのテーパリング開始の発言に関しては予想されていません。
9/3の雇用統計の数字が予想を上回る強い数字だった場合は、9月のFOMCでのテーパリング開始も可能性としてはあります。
予想外のサプライズは市場を混乱に導くことが多いため、9月の雇用統計次第では市場は荒れる可能性もあります。
個人投資家がやるべきこと
今回のジャクソンホール会議での発表をもとに、われわれ個人投資家がやるべきことは具体的にはどのようなことでしょうか。
大きな下落に備える
今回のジャクソンホール会議が、大方の予想通りであったため市場の混乱は避けることができました。
しかしながら、実際にテーパリング開始の発言がされたりすれば、市場は少なからず下落をすると思います。
大きな下落はないかも知れませんが、個人のリスク許容度の範囲で下落に備えておく必要がありそうです。
ボラティリティの高い銘柄の整理
下落に備える具体策のひとつとして、ボラティリティの高い銘柄の整理をしておくことが提案されます。
下落は一時的と言えども、投資家によっては耐えられない損失を出す可能性があります。
ボラティリティの高い銘柄は、下落の影響を大きく受けてしまいますのでポジションを下げておく必要があるかも知れません。
キャッシュポジションを高める
個人投資家ができる対策のひとつとして、キャッシュポジションを高めることがあげられます。
アセットアロケーションのキャッシュ比率が高いだけで、暴落時のクッションの役割を果たしてくれることでしょう。
また、大きな下落時は投資のチャンスにもなり得ます。
市場の価格が下がり追加投資をしたい時には、手持ちのキャッシュは大きな武器にもなります。
下落による資産の値減りを縮小し、安値のチャンスに購入できるキャッシュは、個人投資家ができる最大の策略とも言えます。
狼狽売りをしない
もし市場に大きな下落が来たとしても、狼狽売りをしないことは心にとめておきましょう。
全世界株式(VT)や全米株式(VTI)など右肩上がりのインデックスファンドは、歴史的な大暴落からも必ず回復してきました。
インデックス投資などは、暴落が来ようが狼狽売りなどせず愚直に積立投資を続けることが大切です。
下落時に購入する銘柄を決めておく
マーケットが大きな下落をした時などは、『株の買い時』と言っても過言ではありません。
投資初心者にしてみれば、中々できることではないかも知れませんが、安値での購入は『お宝ポジション』となります。
とは言え、いざ暴落が来た時にどの銘柄にいくら投資するかなど、事前に決めておかなければ行動に移せない可能性があります。
下落時に購入する銘柄を決めておくことをおすすめします。
短期的にレバレッジに
投資するのもアリかもな
ジャクソンホール会議後の投資戦略まとめ
ジャクソンホール会議後の投資戦略をまとめます。
FRBは2013年のバーナンキショックを教訓に、これまでテーパリングに対して慎重な姿勢を見せています。
とは言え、必ずいつかはテーパーを開始する必要があります。
9月の雇用統計次第では、米国市場はギクシャクする可能性もあります。
われわれ個人投資家は、自分のできる範囲で準備と対策をしておくべきかも知れません。
投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。
最後まで読んでくれてありがとう!
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